圏外の奥の小さな村

木曽の山奥、携帯の圏外のさらに奥、１０軒程の家が集まった小さな村がある。

此処には、コンビニも、お店も、自販機もない。
有るのは、キャンプ場と使えなくなったテニスコート、数軒の民宿が有った。
圏外だった携帯電話は使えるようになった。





それ以外には豊かな自然が有るだけだった。


私はこの小さな村へ釣りへ来た。
川の流れは綺麗だった。
吹き抜ける風は心地良く、ススキの穂が風に踊っていた。



綺麗な流れに住む岩魚もタナビラ（アマゴ）も小さいかったけれど、綺麗な姿をしていた。
川の流れには、秋を感じる事ができた。








便利な生活に慣れた私はこの小さな村に住む事は出来ない。
ただ、一晩ぐらいならこの小さな村で過ごしてみたい。
谷間に広がる小さな夜空は、満天の星空が輝くのだろうか？。
静かな闇の中には獣達の気配を感じる事が出来るので有ろうか？。

私は満天の星空をつまみに、ビールやワインを飲んで過ごしてみたい。
ゆっくりと流れる時の流れを感じながらお酒を飲んでみたい。

今日は近くで汲んできた美味しい緑露の水でコーヒーを飲んでゆっくりと流れる時の流れを感じてきた。